座布団用語集 わ行

わさ(わさ)

座布団で縫い目のない方向。

座布団を仕立てる際、長方形の布を半分に折り、3辺を縫い合わせるが、この時に輪になった部分が「わさ」となる。
「わさ」は、座布団の前方にあたり、お客様に座布団を勧める場合には、お客様の顔と同じ方向に「わさ」がくるようにして提供すること。

綿入れ(わたいれ)

座布団を作る工程の一つで、縫い合わせた布に中綿を入れる作業のこと。

台張り※を行った綿を、引き返し※と呼ばれる技で、生地の中に詰める。
綿入れには、かど張り綿入れ※とつばくろ綿入れ※とがある。
(※印の用語については別項を参照)

綿埃(わたぼこり)

もめん綿から出る細かい繊維くずのかたまり。

床に落ちた綿埃がまとまって綿のかたまりのように見える。
換気の機会が減る冬に特に多く発生する。
粗悪な座布団では、綿埃を中綿にしていることがあり、弾力性に欠けたり、大きさの割にずっしりと重いといった特徴がある。
布団や座布団を干す時などに強く叩くと、中綿の繊維が切れて綿埃が増える原因となるので、なるべく叩かず手で払うようにする。