1.座布団の種類いろいろ
座布団には小さなものから大きなものまでいろんな規格のサイズがあり、大きさによってそれぞれ名称が付けられています。
- 小座布団(こざぶとん)ヨコ40~50cm×タテ40~50cm
- 茶席判(ちゃせきばん)ヨコ43cm×タテ47cm
- 木綿判(もめんばん)ヨコ51cm×タテ55cm
- 銘仙判(めいせんばん)ヨコ55cm×タテ59cm
- 八端判(はったんばん)ヨコ59cm×タテ63cm
- 緞子判(どんすばん)ヨコ63cm×タテ68cm
- 夫婦判(めおとばん)ヨコ67cm×タテ72cm
緞子(どんす)・八端(はったん)・銘仙(めいせん)など、聞き慣れない名前もありますが、 これらは日本の有名な織物の名前です。たとえば八端織は、縦横に黄色と褐色のしま模様が特徴の絹織物で、 厚手で丈夫なことから布団や座布団の生地として珍重されるようになりました。それがいつしか座布団や座布団の大きさを表すようになったのです。
2.こんな時にはこの座布団!
かつて座布団といえば八端判が主流でしたが、住宅の洋式化が進んだ現代では、それよりも少し小ぶりな銘仙判、いわゆる「団地サイズ」の人気が高くなりました。 また個性を大切にする時代を反映して、インテリアにもなるような存在感のある座布団を使う方もおられます。 このように座布団もライフスタイルに合わせて選ぶ時代。 購入の際には、座布団の大きさと特長について知っておくと便利です。
小座布団サイズ(読み=こざぶとん)
サイズは正方形 35cm×35cm 40cm×40cm 45cm×45cm 50cm×50cmなど様々
小型の座布団。中綿が少なめのものは、デスクチェアや乗用車などにも使用できます。 厚みのあるものはクッションの代わりになり、テレビを観る時の背中あてやうたた寝の枕がわりにも。 一人暮らしの方にもピッタリのサイズです。飲食店などでは、50cm×50cmのサイズが使われることが多いです。
銘仙判サイズ(読み=めいせんばん)
サイズは長方形 55cm×59cm
昔の座布団(八端判)よりも少しコンパクトな、いわゆる「団地サイズ」の座布団。 最も流通しているサイズで座布団カバーの種類がとても豊富。 お気に入りのカバーを見つけやすいので、インテリアにこだわりたい方にもおすすめです。 カバーを選べば、来客時にも対応できます。
八端(反)判サイズ (読み=はったんばん)
サイズは長方形 59cm×63cm
かつて最も一般的だったサイズ。旧家など和室が中心のご家庭で愛用されています。 法要や祝事などの来客用として使われることが多く、長時間使用した場合も足に負担が少ないのが 特長です。
緞子判サイズ (読み=どんすばん)
サイズは長方形 63cm×68cm ※販売店・メーカーにより数cmの差あり。
贈り物用に最適な座布団。 婚礼用の和布団に用いられる「緞子織」が名前の由来で、生地の表面に光沢があります。 見た目に華やかなので、敬老の日や還暦などの年祝いの贈り物にも喜ばれます。
夫婦判サイズ (読み=めおとばん)
サイズは長方形 67cm×72cm ※販売店・メーカーにより数cmの差あり。
婚礼などで用いられる夫婦用の座布団。 男性柄(青系)・女性柄(赤系)で2枚一組になっているのが特長です。 大きめのゆったりサイズなので、落語家が使う「高座座布団」として使われることも。 オーバーな仕草で人を楽しませる落語家も、この座布団なら安心ですね。
☆知ってなるほど!座布団にまつわる豆知識☆ 嫁入り道具の座布団は何枚あればいい?
かつては嫁入り道具の一つだった座布団。 一般的には、夫婦が使う座布団が2枚、お客様用として夏冬各5~10枚、予備として数枚用意する場合が多いそうです。 しかし、最近の新婚家庭では和室や押し入れスペースの無いマンション住まいも多く、収納に困ることも。 ちなみに四国地方には、今でも嫁入り道具として夏・冬用の座布団をそれぞれ20枚ずつ持って行く習慣があり、押し入れが座布団でいっぱいになっている家庭もめずらしくないそうです。